人間は、たとえ食べ物がなくても水さえあれば2~3週間は生きていけると言われています。水を一滴も飲まないと4~5日で死んでしまうと言われており、いかに水が人間にとって大切なものかが分かります。
そのため、万が一の災害に備えて、水を備蓄しておくのはとても大切です。
では、どういった水が備蓄水として適しているのでしょうか?
ここでは備蓄水について詳しく解説しています。
目次
そもそも備蓄水とは?
何かしらの災害によってライフラインが途絶えたとき、真っ先に必要となるのが水です。
いつも当たり前のように使っている水が使えなくなってしまうと、とても不便ですし、不安に陥ってしまいます。
そういった万が一のときのために備えておくのが、備蓄水、保存水です。
こういった備蓄水は、一般的な水と比べて賞味期限が長く設定されており、長期間にわたって備えておくことができます。
こうしたいざというときの備えは、どうしても普段の生活の中で後回しになってしまいがちですが、気づいたときにしっかり準備しておくのが重要です。
どのくらいの備蓄水が必要?
では、実際に水を備蓄する場合、どのくらいの量が必要になるのでしょうか。
一般的に飲料水として必要なのは1日あたり1人3リットルほどと言われています。
大規模災害となったときを想定して、3日分の備蓄水は準備しておきたいです。
家に置く用の2リットルのペットボトルと、外に持ち出す用の500mlのペットボトルをバランス良く用意しておきましょう。
備蓄水はどうして賞味期限が長い?
備蓄水は一般的に販売されているミネラルウォーターよりも保存期間が長いです。
では、どうしてこんなに賞味期限を長くすることができるのでしょう?
その理由は殺菌方法とペットボトルにあります。
水の中に菌が入ってしまうと、どんどん繁殖してしまい飲めなくなってしまいます。備蓄水はそれを防ぐために高温殺菌の回数を増やしたり、何度も濾過することで、徹底的に菌が入らないようにしています。
水に何か別のものを添加しているわけではないため、安全面ももちろん大丈夫です。
水道水を備蓄してもいい?
わざわざ備蓄水を購入しなくても、水道水を貯めておけばいいのでは?と考える方もいるかもしれません。
水道水は塩素で殺菌されていますが、それでも保存は長くもちません。
水道水をペットボトルに密閉して、涼しい暗所に保存した場合、だいたい3日間くらいならば保管しておくことができます。冷蔵庫だともっと長くなり、10日程度です。
実際に災害が来て、一時的に保存しておくのならば水道水でも大丈夫ですが、長期間保存がきくものではないため、やはり災害用の備蓄水を購入しておくのが安心です。
備蓄水を選ぶポイント
備蓄水を選ぶ上でチェックしておきたいのが以下の3つです。
- 保存期間
- サイズ
- 硬度
まずおさえておきたのが水の保存期間です。
備蓄水はだいたい5年前後保管できるものが一般的です。さらに長くなると7年、10年と長期間もつようになり、最長で15年という備蓄水もあります。
長期間もつ方が交換の手間が省けるため、楽なのですが、値段が高くなってしまうという欠点があります。
そのため、種類が多い5年程度のものを買っておくのがオススメです。
また、飲み水には硬水と軟水といった硬度の種類があります。
日本国内のミネラルウォーターはほとんどが硬度が低い軟水です。
備蓄水も普段から飲み慣れている軟水を選んでおくのが無難です。
硬水はミネラルが豊富に含まれていますが、人によってはお腹を下すなどの体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。
いざというときのために備蓄水を
災害はいつやってくるのか予想できません。
いざとなったときに慌てないように、普段からしっかり備えを準備しておくことが大切です。
中でも水は生きていく上で非常に大切な物資なので、必ず一定量は保管しておくようにしましょう。