水道水には塩素が含まれているため、加湿器に入れて使うと、その塩素が広まってしまうのでは?と考えたことはありませんか。よりキレイなミネラルウォーターを使った方が効果がありそうと考える方もいるかもしれません。
では、加湿器に使用するのは水道水とミネラルウォーターのどちらがいいのでしょうか。
加湿器に使うのは水道水がベスト
結論からいってしまうと、加湿器に使用するのは水道水がベストです。
その理由は、水道水に含まれている塩素が加湿器の中の殺菌や除菌、消毒をしてくれるからです。
東京都水道局のサイトには、水道水は常温であれば3日、冷蔵庫に入れておけば10日、菌の繁殖が防げるそうです。
ミネラルウォーターや浄水器で塩素を取り除いてしまった水だと、加湿器の中に細菌が繁殖しやすくなり、カビなどの原因にもなってしまいます。
そのため、加湿器には水道水を使うのがいいというわけですね。
メーカーも水道水を使うことを推奨
多くの加湿器を手がけているSHARPも加湿器には、水道水を使うことを推奨しています。
その理由は、雑菌が繁殖しにくいからだそうです。
参照:サポート・お問い合わせ 加湿器 Q&A情報 | SHARP
加湿器にミネラルウォーターを使うことのデメリット
加湿器にミネラルウォーターを使うと、主に3つのデメリットがあります。
1.雑菌が繁殖しやすい
ミネラルウォーターには塩素が含まれていないため、水道水に比べて雑菌が繁殖しやすいんです。
加湿器の中にカビや雑菌が繁殖してしまうと、その水蒸気の中にも菌がまじってしまいます。せっかく健康のために加湿器を使っているのに、雑菌をまき散らして体調を崩してしまったら意味がありませんよね。
また、水蒸気がついたカーテンや家具のカビの原因になってしまうため、加湿器にはミネラルウォーターを使わない方がいいんです。
2.フィルターの劣化
ミネラルウォーターを使うと雑菌が繁殖しやすくなるため、加湿器のフィルターも痛みやすくなってしまいます。フィルターの劣化が水道水のときよりも早くなってしまうため、効率も悪いです。
加湿器から出る水蒸気は、フィルターを通して部屋の中に出ていくため、菌が繁殖した状態で使うと、その菌までもが部屋中に広がってしまいます。
3.部屋の汚れの原因に
ミネラルウォーターに含まれているミネラルは、お水の味を左右する上、ミネラル分を手軽に補給できるというメリットがあります。
このミネラルは水蒸気の中にも含まれているため、加湿器によって部屋の中に放出されると結晶化して汚れの原因にもなってしまいます。
また、蒸発しきれなかったミネラル分が水垢として加湿器の中やフィルターに残ってしまうため、加湿器の寿命を縮めたり、故障の原因にもつながります。
ミネラル分が多い硬水ほど、こういった傾向が強くなるため、加湿器には使わないようにしましょう。
加湿器を長持ちさせるポイント
このような理由があり、加湿器には水道水を使った方がいいということになります。
加湿器を長持ちさせるためには、定期的な掃除がオススメです。
加湿器を掃除する際にオススメなのがクエン酸です。
500mlの水やぬるま湯に、25gのクエン酸を溶かし、その中に加湿器のタンクを一晩おいておきます。
あとは水道水で洗い流すことで汚れがキレイに落ちます。
こういった掃除を月に1回行うことで、加湿器の寿命を延ばし、キレイな状態を保つことができます。
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