毎日の飲み水をペットボトルで購入していると、買い出し、保管、分別、ゴミ出しが負担になりがちです。ウォーターサーバーへ替えれば本数は減らせますが、月々の支払いまで安くなるとは限りません。
費用を比べるには、「普段買っている水の1L単価」と「1か月の使用量」を把握し、サーバーの水代・月額料・電気代・送料を合計する必要があります。
ペットボトルの本数と買い出しの手間は減らしやすい一方、金額の節約になるかは家庭ごとに異なります。
この記事では、2Lペットボトルとウォーターサーバーの費用を自分で計算する方法、宅配型と浄水型の違い、節約しやすい家庭・しにくい家庭を解説します。

- 今のペットボトル代を計算する方法
- 使用量別のペットボトル費用
- 宅配型・浄水型との費用の違い
- ペットボトルの本数と手間を減らす効果
- 節約しやすい家庭・しにくい家庭
- 契約前に確認する料金と条件
ウォーターサーバーで節約できるか30秒で確認
| 確認すること | 判断の目安 |
|---|---|
| ペットボトル代 | 1本の価格×1か月の購入本数 |
| 1L単価 | 1本の価格÷内容量 |
| サーバー総額 | 水代・月額料+電気代+送料など |
| 使用量が少ない | ペットボトルや浄水器が安い場合がある |
| 使用量が多い | 定額制の浄水型を比較しやすい |
| 天然水を選びたい | 宅配型は水代と最低注文数を確認 |
| ゴミを減らしたい | 浄水型は飲料用PETボトルを減らしやすい |
| 備蓄もしたい | 宅配水や保存水を別に確保する |
金額だけを最優先するなら、ウォーターサーバー以外に水道水、浄水器、箱買いのペットボトルも比較します。温水・冷水をすぐ使える便利さに、いくらまで払えるかも判断材料です。



最初に「何を節約したいか」を決める
ウォーターサーバーへ替える目的は、家庭によって異なります。次の3つを分けて考えましょう。
水に払う金額を減らしたい
金額を減らしたい場合は、今の購入費とサーバーの月額総額を比べます。特売の2Lボトルを少量だけ購入している家庭では、サーバーのほうが高くなる可能性があります。
反対に、500mLボトルを外出先で頻繁に購入している場合は、自宅の水をマイボトルへ入れるだけでも購入費を減らしやすくなります。
買う本数とゴミを減らしたい
浄水型ウォーターサーバーを日常の飲み水にすれば、家庭で使用する飲料用ペットボトルの本数を減らしやすくなります。宅配型でも2L・500mLボトルは減らせますが、宅配水の容器は残ります。
外出用や災害備蓄用まで完全になくす必要はありません。日常分だけ置き換える方法でも、本数と分別作業は減らせます。
買い出しと分別の手間を減らしたい
宅配型なら水を自宅へ届けてもらえ、浄水型なら水道水を使えるため、店から運ぶ作業を減らせます。飲み終えた後に、ラベル・キャップ・ボトルを自治体の方法に従って分ける回数も少なくなります。
金額が同じくらいでも、重い水を運ぶことや回収日まで容器を置くことに負担を感じているなら、サーバーを選ぶ価値があります。
今のペットボトル代を計算する方法
まず、実際に購入している商品の価格で計算します。特売価格ではなく、直近1~3か月の平均価格を使うと現実に近くなります。
月額=1本の購入価格×1か月の購入本数
1L単価=1本の購入価格÷内容量(L)
月間使用量=内容量(L)×1か月の購入本数
2Lボトルの価格別シミュレーション
次の表は、2Lボトルを1本100円・130円・160円で購入した場合の例です。送料やポイント還元は含めていません。
| 月間使用量 | 必要本数 | 100円/本 | 130円/本 | 160円/本 |
|---|---|---|---|---|
| 30L | 15本 | 1,500円 | 1,950円 | 2,400円 |
| 60L | 30本 | 3,000円 | 3,900円 | 4,800円 |
| 90L | 45本 | 4,500円 | 5,850円 | 7,200円 |
| 120L | 60本 | 6,000円 | 7,800円 | 9,600円 |
2Lボトルを1日1本使う家庭は、月約60L・30本です。年間では約360本になるため、保管と分別の負担も含めて考えます。
500mLボトルは別に計算する
外出先で購入する500mLボトルは、2Lボトルより1L単価が高くなりやすい傾向があります。たとえば500mLを1本120円で月20本購入すると、10Lで2,400円、1Lあたり240円です。
自宅の水をマイボトルへ入れて持ち歩けるなら、この支出を減らせる可能性があります。水筒の洗浄や持ち運びを続けられるかも考えましょう。
ウォーターサーバーの月額総額を計算する
公式サイトに表示される月額料金だけでなく、毎月または契約中に発生する費用を合計します。
| 費用 | 確認する内容 |
|---|---|
| 水代・月額利用料 | 宅配型の最低本数、浄水型の定額料金 |
| サーバー代 | 無料条件、有料機種、購入代金 |
| 電気代 | 通常運転・省エネ運転の目安 |
| 送料 | 地域、採水地、配送本数による追加 |
| サポート料 | メンテナンス・故障対応などの内容 |
| 初期費用 | 登録、事務、設置工事にかかる費用 |
| 休止手数料 | 配送を一定期間休む場合の条件 |
| 解約関連費用 | 解約金、返却費、撤去費、購入残債 |
初期費用は、利用予定月数で割って月額へ加えると比べやすくなります。解約金は毎月の費用ではありませんが、短期解約の可能性がある場合は総額に含めて判断してください。
割引後の初月料金ではなく、通常料金で12か月使った総額を確認します。宅配型では最低注文数、浄水型では契約期間とフィルターの使用条件も比較してください。
損益分岐点を計算してみよう
ウォーターサーバーの月額総額を、ペットボトルの1L単価で割ると、同額になる使用量の目安を出せます。
同額になる使用量(L)=サーバーの月額総額÷ペットボトルの1L単価
例として、サーバーの月額総額を3,500円と仮定します。
| ペットボトルの1L単価 | 同額になる使用量 | 2Lボトル換算 |
|---|---|---|
| 50円 | 70L | 35本 |
| 65円 | 約54L | 約27本 |
| 80円 | 約44L | 約22本 |
| 100円 | 35L | 17.5本 |
これは計算方法を示すための例で、月額3,500円のサーバーがすべての家庭で適切という意味ではありません。実際の月額総額と購入価格へ置き換えて計算してください。



ペットボトル・宅配型・浄水型を比較
| 比較項目 | ペットボトル | 宅配型 | 浄水型 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 購入本数に比例 | 水の注文量に比例 | 月額定額制が中心 |
| 水 | 商品ごとに選べる | 天然水・RO水など | 水道水をろ過 |
| 買い出し | 店舗購入なら必要 | 自宅へ配送 | 不要 |
| 容器 | 使用本数分を分別 | 使い捨てまたは回収容器 | 宅配容器なし |
| 水の補給 | 開栓するだけ | ボトル交換 | 手動給水または水道直結 |
| 温水・冷水 | 冷蔵・湯沸かしが必要 | すぐ使える | すぐ使える |
| 備蓄 | しやすい | 未開封ボトルを備蓄しやすい | 別途保存水が必要 |
| 契約 | 不要 | 期間・解約条件あり | 期間・解約条件あり |
費用だけならペットボトルが有利な場合もある
2Lボトルを安く購入でき、使用量が少なく、運搬と分別も負担でないなら、サーバーを契約しないほうが安い可能性があります。サーバーには、使用量が少なくても月額料や電気代が発生します。
天然水と備蓄を重視するなら宅配型
宅配型はペットボトルの買い出しを減らしつつ、天然水やRO水を選べます。未開封ボトルを日常利用しながら入れ替えれば、備蓄にも利用できます。
ただし、水を使うほど料金が増え、ボトル交換と保管が必要です。12Lボトルを持てるか、空容器の回収まで置けるかも確認します。
使用量が多いなら定額制の浄水型
水道水をろ過する浄水型は、宅配水の注文量に応じて水代が増える方式ではありません。飲み水のほか、料理、炊飯、水筒にも使う家庭では費用を管理しやすくなります。
一方で、電気代と水道代は必要です。水道水補充型は給水とタンク清掃、水道直結型は設置条件と工事を確認してください。
具体的な候補は、浄水型ウォーターサーバー5社比較で確認できます。
ウォーターサーバーで節約しやすい家庭
- 家族で毎月60L以上の水を使っている
- 500mLボトルを外出先でよく購入する
- 飲み水だけでなく料理・炊飯・水筒にも使う
- ペットボトルを安くまとめ買いできない
- 買い出しや配送箱の受け取りが負担
- ペットボトルの分別・保管・ゴミ出しを減らしたい
- 冷水・温水をすぐ使うことにも価値を感じる
特に、水を多く使い、現在の1L単価が高い家庭ほど、定額制の浄水型を比較する意味があります。
ウォーターサーバーで節約しにくい家庭
- 水の使用量が月30L未満
- 2Lボトルを安く購入できる
- 水道水をそのまま飲める、または浄水器で十分
- 温水・冷水機能をほとんど使わない
- 本体を置く場所がない
- 数か月だけ利用したい
- 契約期間や解約金を負担に感じる
一人暮らしで使用量が少ない場合は、一人暮らしにウォーターサーバーは必要かも参考にしてください。浄水ポット、蛇口型浄水器、ペットボトル定期便のほうが合う場合もあります。
ペットボトルの環境面をどう考える?
PETボトルリサイクル推進協議会によると、2024年度の指定PETボトルの回収率は91.9%、リサイクル率は85.1%です。回収率は回収が確認された量、リサイクル率は再資源化された量を基にした別の指標です。
高い割合で回収・再資源化されている一方、容器を製造し、商品を運び、回収・再資源化する工程は残ります。環境省も、容器包装廃棄物について、発生抑制・再使用・再生利用の3Rを推進しています。
日常用のペットボトルを浄水型へ置き換えれば、家庭から出る容器の本数は減らせます。ただし、ウォーターサーバーには製造、配送、電力使用、フィルター廃棄などがあるため、「サーバーなら必ず環境負荷が低い」とは断定できません。
無理なくできる範囲で購入本数を減らし、使用した容器は自治体の分別方法に従うことが現実的です。
ペットボトルを減らすための使い方
マイボトルへ入れて持ち歩く
外出先で500mLボトルを買う習慣がある方は、自宅から水を持参すると購入本数を減らせます。水筒は使用後に洗浄し、メーカーの方法に従って清潔に保ってください。
家族が使いやすい場所へ設置する
サーバーが生活動線から離れていると、冷蔵庫のペットボトルを使い続けることがあります。キッチンやダイニングなど、家族が自然に給水できる場所を選びます。
料理に使うなら浄水型を比較する
宅配水を料理へ大量に使うと、水代が増えます。炊飯、汁物、コーヒーまで幅広く使うなら、定額制の浄水型と比較してください。水の選び方は料理に使う水の比較でも解説しています。
宅配型は配送周期を見直す
水が余る状態で配送を続けると、保管場所と費用の負担が増えます。消費量に合わせて配送周期を変更し、休止手数料が発生する条件も確認しましょう。
契約前チェックリスト
- 直近1~3か月のペットボトル代を計算した
- 月間使用量と1L単価を把握した
- 外出先で購入する飲料代も計算した
- サーバーの電気代・送料を含む月額総額を確認した
- 宅配型と浄水型を同じ条件で比較した
- 給水・交換・清掃を続けられる
- 本体とボトルの置き場所を確保できる
- 最低注文数と配送休止条件を確認した
- 契約期間・解約金・返却費を確認した
- 備蓄水を別に用意するか決めた
- 通常料金で1年間の総額を比較した



ペットボトル節約についてよくある質問
- ウォーターサーバーはペットボトルより安いですか?
-
家庭の使用量と購入単価によります。特売の2Lボトルを少量使う家庭ではペットボトルが安い場合があり、水を多く使い1L単価が高い家庭では定額制の浄水型が候補になります。
- 毎月何L使えばウォーターサーバーがお得ですか?
-
一律の使用量はありません。「サーバーの月額総額÷現在のペットボトル1L単価」で同額になる使用量を計算できます。電気代、送料、初期費用も含めてください。
- 2Lペットボトルを毎日1本使うと月いくらですか?
-
月約60L・30本です。1本100円なら3,000円、130円なら3,900円、160円なら4,800円が目安です。実際の購入価格と送料で計算してください。
- ペットボトルのゴミはどのくらい減りますか?
-
2Lボトルを1日1本使う家庭が日常分を置き換えると、月約30本、年約365本の購入を減らせる計算です。外出用や備蓄用を残す場合は、その分を差し引きます。
- ペットボトル削減には宅配型と浄水型のどちらが向いていますか?
-
宅配水の容器も減らしたいなら浄水型が向いています。天然水・RO水や備蓄を重視するなら宅配型が候補です。浄水型は断水時に使えない可能性があるため、保存水を別に用意します。
- 一人暮らしでも節約できますか?
-
500mLボトルを頻繁に購入する方や毎日水を飲む方は節約できる可能性があります。使用量が少ない場合は、サーバーの月額料と電気代が割高になることがあります。
- ウォーターサーバーのほうが環境に良いですか?
-
一概には言えません。浄水型は家庭から出る飲料用ペットボトルを減らしやすい一方、サーバーの製造、電力使用、フィルター廃棄などがあります。使用条件によって変わるため、必ず環境負荷が低いとは断定できません。
- 災害備蓄用のペットボトルもなくしてよいですか?
-
日常用を浄水型へ替えても、災害用の飲料水は別に用意してください。宅配型を備蓄に使う場合は、未開封時の賞味期限、保管方法、停電時の出水方法を確認します。
まとめ|使用量と総額を比べてから選ぼう
ウォーターサーバーを使えば、日常的に購入するペットボトルの本数、買い出し、分別の負担は減らしやすくなります。ただし、月々の支払いまで必ず安くなるわけではありません。
- 今の1L単価と月間使用量を計算する
- サーバーの電気代・送料を含む総額と比べる
- 使用量が多い家庭は定額制の浄水型を比較する
- 天然水と備蓄を重視するなら宅配型を比較する
- 使用量が少ないならペットボトル・浄水器も残す
- 料金だけでなく買い出しと分別の手間も考える
- 契約期間と解約時の費用を必ず確認する
月間使用量が分かったら、同じタイプの2~3社で1年間の総額を比較してみましょう。
タイプ選びから始める場合はウォーターサーバーの選び方、具体的な候補は主要メーカー比較を参考にしてください。



