水道水のPFASが気になり、家庭でできる対策として浄水型ウォーターサーバーを検討している方もいるでしょう。2026年4月から、水道水のPFOSとPFOAは合算50ng/L以下という水質基準が設けられ、水道事業者に検査と基準順守が義務付けられました。
一方で、「PFAS対応」という表示だけでは、どの物質を、どの試験方法で、どの程度除去したのか分かりません。
この記事では、各社が公式にPFOS・PFOAの除去試験や対応を公表している浄水型ウォーターサーバー5社を比較します。PFASは1万種類以上の物質の総称であり、PFOS・PFOAを除去できることがPFAS全種類の除去を意味するわけではありません。

PFOS・PFOA除去対応の浄水型サーバー比較
| サービス | 公式のPFAS関連表示 | 月額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| エブリィフレシャス | PFOS・PFOA対応。ハイグレードは500ng/Lでも99.9%以上除去 | 2,750円~ | 機種とフィルターの選択肢が豊富 |
| ViVi Water | ハイグレードプラスでPFOS・PFOAを99.9%以上除去 | 3,300円~ | 床置き・卓上・加湿機能付きを選べる |
| ハミングウォーター | PFOS・PFOA・PFHxSを除去可能 | 3,300円 | 31項目除去、1日10Lまで |
| しずくりあ | PFOS・PFOAが検出限界1ng/L未満 | 2,640円~ | Skitto・Pitto・Flattaから選べる |
| Locca | PFOS・PFOAを含む29種類を除去 | 2,380円~ | 低価格プランと卓上型あり |
除去率や総ろ過水量は、機種、カートリッジ、試験条件によって異なります。「99.9%」と「80%」を単純に優劣比較するのではなく、交換時期まで含めて確認してください。
1位|エブリィフレシャス
エブリィフレシャスは、月2,750円のlite、月3,300円のtall・miniなどから選べます。公式FAQでは、ハイグレードタイプのカートリッジについて、500ng/LのPFASを99.9%以上除去したと案内しています。
料理にも使いやすい床置き型、置き場所を抑えやすい卓上型、コーヒー機能付きまで選べる点が強みです。カートリッジの種類と対応機種を申し込み前に確認しましょう。
2位|ViVi Water
ViVi Waterは、床置き型long、卓上型short、加湿・除菌機能も備える+mistを選べます。新カートリッジ「ハイグレードプラス」では、PFOS・PFOAの除去率99.9%以上を公表しています。
浄水性能に加え、置き場所や付加機能も重視したい方に向いています。標準カートリッジとハイグレードプラスでは条件が異なるため、月額料金に加えて選択するカートリッジを確認してください。
3位|ハミングウォーター
ハミングウォーターは月額3,300円の定額制です。公式サイトでは、PFOS・PFOAに加えてPFHxSも除去対象として公表しています。JIS規格17項目と独自試験を合わせて31項目を除去します。
1日あたりの浄水使用量の目安が10Lと多く、飲み水だけでなく料理にもたっぷり使いたい家庭に向いています。
4位|しずくりあ
しずくりあは、TOKAIグループが提供する給水型サーバーです。SkittoとPittoのフィルターをJWPAS B.210に準じた条件で試験し、ろ過後のPFOS・PFOAが検出限界値1ng/L未満だったと公表しています。
月2,640円のSkittoは価格を抑えたい方、常温水などの機能と除去項目数を重視する方はPittoやFlattaが候補です。機種ごとに除去項目数と月額が違うため、同じブランド内でも比較が必要です。
5位|Locca
LoccaのSlim-R IIは月2,900円で、PFOS・PFOAを含む29種類の不純物を除去します。卓上型littaは6年契約のプランで月2,380円から利用できます。
月額を抑えやすい反面、プランによって契約期間が長くなります。PFAS対応だけで決めず、設置場所、タンク容量、途中解約時の契約解除料を確認しましょう。
PFAS対応サーバーの選び方
- 対象物質がPFOS・PFOAと明記されているか
- 除去率と試験規格が公表されているか
- 総ろ過水量と1日の使用量を満たせるか
- カートリッジ交換費用が月額に含まれるか
- 交換時期を守りやすい配送方式か
カートリッジの性能は無期限ではありません。規定の総ろ過水量や交換時期を超えると、本来の浄水性能を保てない可能性があります。使用量が多い家庭ほど、1日あたりの目安と交換頻度が重要です。
PFASについて知っておきたいこと
PFASは有機フッ素化合物の総称で、PFOSとPFOAはその一部です。環境省によると、2026年4月1日から水道水のPFOS・PFOAは合算50ng/L以下が水質基準となり、水道事業者に検査と基準順守が義務付けられています。
基準を超えた水の飲用が直ちに健康被害につながるものではありません。まず自治体や水道事業者が公表する地域の水質検査結果を確認し、そのうえで家庭用浄水機器を追加するか検討しましょう。



よくある質問
- 煮沸すればPFASを除去できますか?
一般的な煮沸でPFOS・PFOAを除去することは期待できません。除去試験が確認された浄水カートリッジなどを使用します。
- PFOS・PFOA対応ならPFASをすべて除去できますか?
いいえ。PFASは多数の物質の総称です。PFOS・PFOAの試験結果は、その2物質についての性能を示します。
- 除去率99.9%の製品が必ず最良ですか?
試験時の原水濃度、総ろ過水量、流量などの条件が違うため、数字だけでは比較できません。使用量、交換頻度、月額料金も含めて選びましょう。
- 地域のPFAS検査結果はどこで確認できますか?
自治体または地域の水道事業者の公式サイトで確認できます。環境省も全国調査やPFASに関するQ&Aを公開しています。
まとめ|公表された試験条件まで確認しよう
機種の豊富さならエブリィフレシャス、PFOS・PFOAの高い除去率と付加機能ならViVi Water、使用量の多さならハミングウォーター、価格と試験結果の分かりやすさならしずくりあ、低価格プランならLoccaが候補です。
「PFAS対応」という言葉だけでなく、対象物質、試験方法、総ろ過水量、交換時期を確認して選びましょう。
料金や機能を広く比べたい方は、浄水型ウォーターサーバー5社比較も参考にしてください。








