最近は、月額定額で使えるウォーターサーバーが増えています。
従来の宅配型ウォーターサーバーは、水ボトルを注文するたびに水代がかかるタイプが中心でした。一方で、水道水補充型や水道直結型のウォーターサーバーは、水道水をフィルターでろ過して使うため、宅配水のようにボトルを追加注文する必要がありません。
そのため、「水をたくさん使っても料金が変わりにくい」「料理にも気兼ねなく使える」「ボトル交換がいらない」といった理由で、定額制ウォーターサーバーを検討する人が増えています。
ただし、定額制だからといって、すべての家庭で必ずお得になるわけではありません。
月額料金のほかに、電気代、水道代、フィルター交換、初期費用、最低利用期間、解約金なども確認する必要があります。水の使用量が少ない家庭では、ペットボトルや浄水器のほうが安く済むこともあります。
この記事では、定額制ウォーターサーバーが本当にお得なのか、料金の見方と向いている家庭をわかりやすく解説します。
30秒でわかる結論
| 判断ポイント | 定額制が向いている家庭 | 慎重に検討したい家庭 |
|---|---|---|
| 水の使用量 | 飲み水・料理・水筒でよく使う | 飲み水だけで少量しか使わない |
| ボトル交換 | 重たいボトルを避けたい | 宅配水の交換に抵抗がない |
| 費用 | 月額を一定に近づけたい | とにかく最安を重視したい |
| 水の種類 | 浄水で十分 | 天然水やRO水にこだわりたい |
| 設置 | 工事なし・または水道接続でもよい | 置き場所や工事に不安がある |
| 契約 | 長く使う予定がある | 短期間だけ試したい |
結論からいうと、定額制ウォーターサーバーは「水をたくさん使う家庭」「料理にも使いたい家庭」「ボトル交換をなくしたい家庭」ではお得に感じやすいです。
反対に、水の使用量が少ない家庭や、天然水の味にこだわりたい家庭、短期間だけ使いたい家庭では、宅配型や浄水器と比較してから決めたほうがよいでしょう。
定額制ウォーターサーバーとは?
定額制ウォーターサーバーとは、毎月のレンタル料や利用料を支払い、一定の範囲で水を使えるタイプのウォーターサーバーです。
多くは、水道水補充型または水道直結型の浄水型ウォーターサーバーです。水道水をフィルターでろ過して使うため、宅配水のように水ボトルを購入し続ける仕組みではありません。
一般的には、次のような特徴があります。
- 水ボトルの注文が不要
- ボトル交換が不要
- 月額料金が一定に近い
- 水をたくさん使っても水代が増えにくい
- フィルター交換やメンテナンス条件の確認が必要
ただし、「定額制」と書かれていても、すべての費用が月額料金に含まれるとは限りません。
電気代、水道代、初期費用、設置費用、解約金、メンテナンス費用などは、別途確認が必要です。
宅配型ウォーターサーバーとの違い
定額制ウォーターサーバーと宅配型ウォーターサーバーの違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 定額制ウォーターサーバー | 宅配型ウォーターサーバー |
|---|---|---|
| 水の供給方法 | 水道水をろ過 | 天然水・RO水などを配送 |
| 料金の増え方 | 水を多く使っても増えにくい | 注文本数が増えると水代も増える |
| ボトル交換 | 不要 | 必要な場合が多い |
| ボトル保管 | 不要 | 未使用・空ボトルの置き場所が必要 |
| 水の味 | フィルター性能に左右される | 天然水やRO水を選びやすい |
| 備蓄水 | 別に用意したほうがよい | 未開封ボトルを備蓄しやすい |
| 設置条件 | 補充型は工事不要、直結型は工事が必要な場合あり | 工事不要な場合が多い |
定額制は、宅配水のボトル管理をなくしたい人に向いています。
一方で、天然水やRO水を飲みたい人、災害時の備蓄水も兼ねたい人には、宅配型のほうが合う場合があります。
定額制ウォーターサーバーのメリット
定額制ウォーターサーバーの魅力は、使う量をあまり気にせず水を使いやすいことです。
水をたくさん使っても料金が増えにくい
宅配型ウォーターサーバーでは、水ボトルを追加注文するとその分水代が増えます。
定額制ウォーターサーバーは、水道水をろ過して使うタイプが多いため、宅配水のようにボトル本数で料金が増える仕組みではありません。
飲み水だけでなく、炊飯、味噌汁、スープ、麦茶、子どもの水筒などにも使いたい家庭では、料金を気にせず使いやすい点がメリットです。
ただし、水道代と電気代は別にかかります。「完全に追加費用ゼロ」ではない点に注意しましょう。
ボトル交換が不要
定額制の浄水型ウォーターサーバーは、水ボトルを使わないタイプが多いため、重たいボトル交換が不要です。
12L前後のボトルを持ち上げるのが大変な家庭では、大きなメリットになります。
妊娠中の方、高齢者、腰痛がある方、一人暮らしの方など、ボトル交換に不安がある場合は、定額制の浄水型を比較する価値があります。
ボトルの受け取りや保管がいらない
宅配型では、水の配送日を管理したり、未使用ボトルや空ボトルを保管したりする必要があります。
定額制ウォーターサーバーなら、ボトルの配送がないため、受け取りの手間がありません。
部屋が狭い家庭や、ボトル置き場を確保したくない家庭でも使いやすいです。
料理にも使いやすい
宅配型の水は、ボトル本数に応じて料金が増えるため、料理にたくさん使うのは気が引けることがあります。
定額制なら、水の使用量に対する心理的な負担が少なく、料理にも使いやすいです。
たとえば、次のような場面で使いやすくなります。
- 炊飯
- 味噌汁やスープ
- 麦茶作り
- 子どもの水筒
- 白湯
- コーヒーやお茶
- 離乳食作り
家族の人数が多い家庭や、在宅時間が長い家庭では、定額制のメリットを感じやすいでしょう。
ペットボトルごみを減らしやすい
市販のペットボトル水をよく買う家庭では、空きボトルの処理が負担になります。
定額制ウォーターサーバーを使うと、ペットボトル水の購入量を減らしやすくなります。
ただし、フィルターやカートリッジの交換は必要です。ごみが完全になくなるわけではありません。
定額制ウォーターサーバーのデメリット
定額制は便利ですが、すべての家庭でお得になるわけではありません。
水をあまり使わない家庭では割高になることがある
定額制は、毎月一定の料金がかかります。
水をたくさん使う家庭では便利ですが、飲み水だけに少量使う家庭では、ペットボトルや浄水ポットのほうが安く済む場合があります。
たとえば、月に数リットルしか水を使わない場合、毎月数千円の固定費は重く感じるかもしれません。
契約前に、今の水の使用量を確認しておきましょう。
天然水やRO水を選べない場合が多い
定額制ウォーターサーバーは、水道水をろ過して使う浄水型が中心です。
そのため、採水地の天然水を飲みたい人や、RO水にこだわりたい人には向かない場合があります。
水の味や種類を重視するなら、天然水やRO水の宅配型ウォーターサーバーも比較しましょう。
水道水補充型は給水作業が必要
定額制の中でも、水道水補充型は自分でタンクに水道水を入れる必要があります。
水をたくさん使う家庭ほど、給水回数が増えます。ボトル交換よりは軽い作業でも、毎日続くと面倒に感じることがあります。
給水作業をなくしたい場合は、水道直結型を比較しましょう。
水道直結型は設置条件がある
水道直結型は、水道に接続して自動で給水するタイプです。
ボトル交換も手動給水も不要ですが、設置場所や工事条件を確認する必要があります。
賃貸住宅では、設置できるか、原状回復が必要か、引っ越し時にどうなるかも確認しましょう。
断水時の備蓄水にはなりにくい
定額制の浄水型は、水道水を使うため、断水時には使えない場合があります。
宅配型ウォーターサーバーのように、未開封ボトルを備蓄水として保管する使い方はしにくいです。
防災目的でウォーターサーバーを検討している場合は、市販の飲料水や宅配水ボトルを別に備蓄しておくと安心です。
解約金や最低利用期間がある
定額制ウォーターサーバーにも、最低利用期間や解約金が設定されていることがあります。
月額料金が安く見えても、短期間で解約すると解約金がかかる場合があります。
契約前には、次の条件を確認してください。
- 最低利用期間
- 解約金
- 撤去費用
- サーバー返却方法
- 引っ越し時の移設費用
- キャンペーン適用後の解約条件
「お得かどうか」は使用量で変わる
定額制ウォーターサーバーがお得かどうかは、水の使用量によって変わります。
使用量が多いほど定額制は向きやすい
次のような家庭では、定額制のメリットを感じやすいです。
- 家族の人数が多い
- 在宅時間が長い
- 子どもの水筒に毎日使う
- 麦茶や白湯をよく作る
- 炊飯や料理にも水を使う
- ペットボトル水を頻繁に買っている
水を使う量が増えても、宅配水のようにボトル本数で料金が増えにくいため、総額を管理しやすくなります。
使用量が少ないなら定額制以外も比較
次のような家庭では、定額制が割高に感じることがあります。
- 一人暮らしで水をあまり飲まない
- 外出が多く家で水を使わない
- 飲み水はペットボトルで十分
- お湯は電気ケトルで足りている
- 料理に浄水を使わない
この場合は、浄水ポット、蛇口直結型浄水器、ペットボトル水も候補になります。
月額料金だけで判断しない
定額制ウォーターサーバーを比較するときは、月額料金だけを見ると失敗しやすいです。
次の費用も含めて確認しましょう。
| 費用 | 確認するポイント |
|---|---|
| 月額レンタル料 | 基本料金に何が含まれるか |
| 電気代 | 冷水・温水を使うため毎月発生 |
| 水道代 | 使用量に応じて発生 |
| フィルター代 | 月額込みか、別料金か |
| 初期費用 | 事務手数料、設置費用、登録料 |
| メンテナンス料 | 訪問対応や交換費用が含まれるか |
| 解約金 | 最低利用期間内の負担 |
| 移設費用 | 引っ越し時や設置場所変更時の費用 |
「月額○○円」と書かれていても、実際の負担は条件によって変わります。
公開前・申し込み前には、公式サイトや重要事項説明書、申込画面で最新条件を確認しましょう。
定額制ウォーターサーバーが向いている人
定額制ウォーターサーバーは、次のような人に向いています。
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 水をたくさん使う家庭 | 宅配水のように本数で料金が増えにくい |
| 料理にも水を使いたい人 | 炊飯やスープにも使いやすい |
| ボトル交換を避けたい人 | 重たいボトルを持ち上げる必要がない |
| ペットボトルごみを減らしたい人 | 市販水の購入量を減らしやすい |
| 月額料金を一定に近づけたい人 | 水代の変動を抑えやすい |
| 在宅時間が長い家庭 | 飲み水・温水を使う機会が多い |
特に、飲み水だけでなく料理や水筒にも使いたい家庭では、定額制の良さを感じやすいでしょう。
定額制ウォーターサーバーをおすすめしにくい人
一方で、次のような人には定額制が合わない可能性があります。
| おすすめしにくい人 | 理由 |
|---|---|
| 水の使用量が少ない | 月額固定費が割高に感じやすい |
| 天然水を飲みたい | 浄水型では採水地の天然水ではない |
| RO水にこだわりたい | 定額制では選べない場合がある |
| 備蓄水も兼ねたい | 断水時に使いにくい場合がある |
| 短期間だけ使いたい | 解約金がかかることがある |
| 掃除や管理を増やしたくない | タンク清掃やフィルター管理が必要 |
お得さだけでなく、自分の使い方に合うかを見て選びましょう。
契約前のチェックリスト
定額制ウォーターサーバーを契約する前に、次の項目を確認してください。
- 月にどれくらい水を使うか
- 飲み水だけでなく料理にも使うか
- 月額料金にフィルター代やメンテナンス費が含まれるか
- 電気代と水道代を含めた総額で納得できるか
- 水道水補充型なら給水作業が負担にならないか
- 水道直結型なら設置条件や工事に問題がないか
- 天然水やRO水でなくても満足できるか
- 最低利用期間と解約金を確認したか
- 引っ越し時の移設や解約条件を確認したか
- 断水時の備蓄水を別に用意できるか
半分以上に不安がある場合は、定額制だけでなく、宅配型や浄水器も比較しましょう。
よくある質問
定額制ウォーターサーバーは本当に使い放題ですか?
水道水をろ過して使うタイプでは、宅配水のようにボトル本数で料金が増えにくいです。
ただし、水道代と電気代は別にかかります。また、フィルター交換やメンテナンス条件はサービスによって異なります。
定額制なら宅配型より安いですか?
水をたくさん使う家庭では、定額制のほうが費用を抑えやすい場合があります。
一方で、水の使用量が少ない家庭では、宅配型やペットボトル、浄水器のほうが安く済むこともあります。
定額制ウォーターサーバーで天然水は飲めますか?
多くの定額制ウォーターサーバーは、水道水をろ過して使う浄水型です。
採水地の天然水を飲みたい場合は、天然水の宅配型ウォーターサーバーを比較しましょう。
水道水補充型と水道直結型はどちらがよいですか?
工事なしで使いたいなら水道水補充型、給水作業もなくしたいなら水道直結型が候補になります。
水道直結型は便利ですが、設置条件や工事の確認が必要です。
定額制ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルク作りに使えますか?
使える場合もありますが、温水温度、水の硬度、フィルター性能、粉ミルクメーカーの作り方を確認してください。
粉ミルクは一般的に70℃以上のお湯で調乳するよう案内されています。サーバーの温水が条件を満たすか、取扱説明書で確認しましょう。
契約後に使わなくなったらすぐ解約できますか?
解約できる場合が多いですが、最低利用期間内だと解約金がかかることがあります。
契約前に、解約金、撤去費用、サーバー返却方法、返却期限を確認しましょう。
まとめ|定額制は水をたくさん使う家庭ほどお得に感じやすい
定額制ウォーターサーバーは、水道水をろ過して使うタイプが多く、宅配水のようにボトルを追加注文する必要がありません。
水をたくさん使っても料金が増えにくく、ボトル交換や配送管理も不要です。飲み水だけでなく、料理や水筒にも使いたい家庭では便利に使いやすいでしょう。
一方で、水の使用量が少ない家庭では割高に感じることがあります。天然水やRO水を飲みたい人、備蓄水も兼ねたい人、短期間だけ使いたい人は、宅配型や浄水器も比較するのがおすすめです。
定額制がお得かどうかは、月額料金だけでは判断できません。
電気代、水道代、フィルター代、初期費用、解約金まで含めて、年間でどれくらいかかるかを確認しましょう。
