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水道水補充型ウォーターサーバーのメリット・デメリットを解説

編集部コラム

ウォーターサーバーを使いたくても、重いボトルの交換や受け取り、予備ボトルの保管を負担に感じる方は少なくありません。

そのような方が検討しやすいのが、給水タンクへ自分で水道水を注いで使う「水道水補充型ウォーターサーバー」です。

水道水補充型は、ボトル交換と設置工事を避けながら、冷水・温水を使いたい家庭に向いています。一方で、給水とタンク清掃は自分で行う必要があり、断水時の備蓄水にもなりません。

この記事では、水道水補充型のメリット・デメリット、宅配型や水道直結型との違い、契約前のチェックポイントまで中立的に解説します。

ボトル交換はなくなりますが、給水の手間は残ります。家族の使用量まで考えて選ぶことが大切です。
この記事でわかること
  • 水道水補充型の仕組みと特徴
  • 利用するメリットとデメリット
  • 宅配型・水道直結型・浄水器との違い
  • 給水回数を契約前に見積もる方法
  • 向いている人・おすすめしにくい人
  • 料金・フィルター・契約条件の確認ポイント
目次

水道水補充型を30秒で確認

項目内容
使う水自宅の水道水
水の補給給水タンクへ自分で注ぐ
浄水方法本体のフィルターでろ過
主な料金月額料金・電気代・水道代
設置工事基本的に不要
ボトル交換・保管不要
日常の手入れ給水タンク・注水口・出水口などの清掃
災害用備蓄別に飲料水を用意する必要がある

日本宅配水&サーバー協会では、水道水をろ過して冷水・温水を供給する機器を浄水器形ウォーターサーバーとして案内しています。水道水補充型は、その中でも水道管へ接続せず、利用者が給水する方式です。

迷ったら、まず「ボトル交換」「手動給水」「設置工事」のどれを避けたいか整理してみましょう。

水道水補充型ウォーターサーバーとは

水道水補充型ウォーターサーバーは、本体の給水タンクへ水道水を注ぎ、内蔵フィルターでろ過して使う機器です。機種によって冷水・温水・常温水、再加熱、エコモードなどの機能があります。

水のボトルを注文する宅配型とは異なり、水道水を使うため配送日時や在庫を管理する必要がありません。また、水道管へ接続する直結型と違い、基本的に分岐工事なしで設置できます。

比較項目宅配型水道水補充型水道直結型
水の補給配送ボトルを交換タンクへ手動給水水道から自動給水
主な水天然水・RO水など水道水の浄水水道水の浄水
料金傾向注文量で変わる月額定額制が中心月額定額制が中心
設置工事基本不要基本不要必要な場合がある
主な負担受取・交換・保管給水・タンク清掃設置条件・工事
未開封水の備蓄しやすいできないできない

供給方式全体の違いは、ウォーターサーバーの種類を比較した記事でも詳しく解説しています。

水道水補充型の7つのメリット

水道水補充型の主なメリットは、宅配ボトルに伴う作業を減らし、工事なしで浄水型を始めやすいことです。

1.重いボトルを交換しなくてよい

宅配型では、10L前後のボトルを持ち上げたり、足元の収納部へセットしたりする必要があります。水道水補充型には宅配ボトルがないため、交換作業そのものがありません。

重い物を持ちにくい方や、ボトル交換を担当できる家族がいない家庭では、大きな利点になります。

2.配送の受け取りと在庫管理がいらない

水の配送日を待ったり、不在時の再配達を手配したりする必要がありません。水が余ったときの配送休止や、足りないときの追加注文も不要です。

勤務時間が不規則な方や、定期配送の管理を面倒に感じる方にも使いやすい方式です。

3.予備ボトルと空容器の保管場所が不要

本体を置くスペースは必要ですが、未使用ボトルや回収待ちの空容器を保管する場所はいりません。収納が限られるマンションや一人暮らしでも導入しやすくなります。

4.水道工事なしで始めやすい

給水タンクへ水を注ぐ方式のため、水道管の分岐工事は基本的に必要ありません。コンセントと本体を置ける場所があれば候補にできます。

ただし、壁からの放熱距離、水平な床、直射日光や高温多湿を避けることなど、機種ごとの設置条件は確認してください。

5.定額制なら料理にも使いやすい

多くの水道水補充型は、決められた月額料金で本体とフィルターを利用する仕組みです。宅配水のようにボトルの注文数で水代が増えないため、飲み水だけでなく、炊飯やスープにも使いやすくなります。

ただし、完全に使い放題という意味ではありません。水道代と電気代は別にかかり、フィルターには交換時期や総ろ過水量、1日あたりの使用目安が設定されている場合があります。

6.ペットボトルごみを減らしやすい

市販の水をペットボトルで購入している家庭なら、購入本数と空容器を減らしやすくなります。水を飲むたびに新しい容器を開ける必要もありません。

フィルターや梱包材などの廃棄物は発生するため、ごみが完全になくなるわけではありません。

7.冷水と温水をすぐ使える

冷水・温水機能がある機種なら、飲み水、お茶、コーヒー、料理などに使えます。少量のお湯を使うたびに、やかんや電気ケトルで沸かす工程を減らせます。

温度帯は機種やモードで異なります。赤ちゃんのミルク作りに使う場合は、温水温度と調乳方法の注意点も確認してください。

ボトル交換・受け取り・保管をまとめて減らせるのが、水道水補充型の大きなメリットです。

契約前に確認したい7つのデメリット

便利な一方で、水道水補充型には手動給水や衛生管理など、使い始めてから気づきやすい負担があります。

1.自分で水道水を補充する必要がある

給水タンクの水が減るたびに、容器などで水道水を運んで注ぎます。家族が多い、料理にも多く使う、タンク容量が小さいといった場合は、1日に何度も給水する可能性があります。

給水回数の目安を出す方法

1日の使用量 ÷ 1回に補充できる量 = 1日の給水回数の目安

たとえば1日6L使い、1回に3L補充するなら約2回です。給水タンクの表示容量をすべて使えるとは限らないため、実際に補充できる量は製品仕様で確認してください。

2.給水タンクなどの清掃が必要

給水時にふたを開けるため、給水タンク、注水口、出水口、水受け皿などを定期的に手入れする必要があります。清掃を怠ると、汚れやにおいの原因になります。

自動クリーン機能があっても、利用者が触れる部分の清掃まで不要になるとは限りません。取扱説明書で、清掃箇所・頻度・洗剤使用の可否を確認しましょう。

3.フィルターの交換条件と使用上限がある

フィルターには、交換時期だけでなく、総ろ過水量や1日あたりの使用目安が定められていることがあります。大量に使う家庭では、交換時期より先にろ過能力の上限へ達する可能性があります。

  • 交換周期は何か月ごとか
  • 総ろ過水量と1日あたりの使用目安はいくらか
  • フィルター代は月額料金に含まれるか
  • 自分で交換するのか、訪問対応なのか
  • 交換を忘れた場合に通知されるか

4.天然水や宅配RO水を選べない

水道水補充型で使うのは、自宅の水道水をろ過した水です。特定の採水地の天然水を飲みたい方や、宅配されるRO水を選びたい方には向きません。

天然水・RO水・浄水の違いは、天然水とRO水を比較した記事を参考にしてください。

5.断水時の備蓄水にはなりにくい

断水すると、新しく水道水を補充できません。タンク内に残っている水を使える場合はありますが、量は限られ、停電時に出水できるかも機種によって異なります。

内閣府は飲料水の備蓄について、1人1日3Lを目安に3日分、できれば1週間分を案内しています。水道水補充型を導入しても、未開封の保存水などを別に備えておきましょう。

タンクの水だけを災害用備蓄に数えず、家族人数に合う飲料水を別に用意してください。

6.使う量が少なくても固定費がかかる

月額定額制では、水をあまり使わない月も基本料金が変わりません。一人暮らしや外食が多い家庭では、ペットボトルや浄水器のほうが安くなる場合があります。

比較するときは、月額料金だけでなく、電気代、水道代、初期費用、フィルター代、メンテナンス費用を含めた総額で考えましょう。

7.契約期間と解約金が設定される場合がある

レンタル型では、最低利用期間内の解約金、サーバー返送料、引っ越し時の手続きなどが定められている場合があります。月額料金が安く見えても、短期間で解約すると負担が大きくなることがあります。

消費者庁も、ウォーターサーバー契約ではレンタル期間、解約料、説明された料金と契約書面を確認するよう注意を促しています。申し込み画面だけでなく、利用規約や重要事項説明書まで確認してください。

「定額で使える」だけで決めない

月額料金に含まれる範囲、フィルター条件、電気代、最低利用期間、解約金、故障時の費用を確認してから契約しましょう。

宅配型・直結型・浄水器との違い

比較項目水道水補充型宅配型水道直結型浄水器
冷水・温水使える機種が中心使える機種が中心使える機種が中心基本は水温のまま
ボトル交換不要必要不要不要
手動給水必要不要不要不要
設置工事基本不要基本不要必要な場合あり製品による
定額費用かかることが多い水の注文量で変動かかることが多い比較的抑えやすい
天然水選べない選べる選べない選べない
備蓄水別途必要未開封水を活用しやすい別途必要別途必要
主な手入れタンク・注水口・出水口出水口・水受け皿など出水口・水受け皿など本体・カートリッジ

冷水・温水が不要で、飲み水だけを手軽にろ過したいなら、ウォーターサーバーと浄水器の比較も確認すると判断しやすくなります。

水道水補充型が向いている人

向いている人
  • 重いボトルを交換したくない
  • 配送の受け取りや休止手続きをなくしたい
  • 予備ボトルの保管場所を確保できない
  • 賃貸住宅で水道工事を避けたい
  • 飲み水だけでなく料理にも使いたい
  • 給水とタンク清掃を続けられる
  • 天然水より手間と料金の安定を重視する

特に、宅配型のボトル管理は避けたいものの、水道直結工事まではしたくない家庭にとって、両者の中間にあたる選択肢です。

水道水補充型をおすすめしにくい人

ほかの方式も比較したい人
  • タンクへ水を補充する作業もなくしたい
  • 給水タンクの清掃を負担に感じる
  • 特定の採水地の天然水を飲みたい
  • 未開封ボトルを災害用に備蓄したい
  • 水の使用量が少なく、固定費を抑えたい
  • 冷水・温水機能を必要としていない

給水作業までなくしたいなら水道直結型、天然水や備蓄性を重視するなら宅配型、固定費を抑えたいなら浄水器が候補になります。

契約前のチェックリスト

申し込み前に確認すること
  • 家族の1日使用量と給水回数を見積もったか
  • 給水タンクを持ち運びやすいか
  • タンク・注水口・出水口の清掃方法を確認したか
  • フィルターの交換周期と総ろ過水量を確認したか
  • 月額料金にフィルター代とメンテナンス費が含まれるか
  • 電気代を含めた月額総額に納得できるか
  • 本体寸法と放熱スペースを測ったか
  • 子どもが温水操作をしにくい仕様か
  • 最低利用期間・解約金・返送料を確認したか
  • 災害用の飲料水を別に備えているか
月額料金だけでなく、給水回数・清掃方法・フィルター条件の3点を確認すると、使い始めてからの負担を想像しやすくなります。

水道水補充型についてのよくある質問

水道水補充型は本当に使い放題ですか?

宅配ボトルのように使用量に応じた水代は増えませんが、完全な無制限とは限りません。水道代と電気代がかかるほか、フィルターの総ろ過水量や1日あたりの使用目安を守る必要があります。

設置工事は必要ですか?

給水タンクへ手動で水を注ぐため、水道管へ接続する工事は基本的に不要です。ただし、本体の設置条件や初期設定は製品ごとに確認してください。

1日に何回くらい給水しますか?

家族の使用量と1回に補充できる量で変わります。「1日の使用量÷1回の補充量」で目安を出せます。飲用だけでなく料理にも使う家庭は、余裕を持って見積もりましょう。

フィルター交換は自分で行いますか?

利用者が交換する機種と、訪問メンテナンスで交換するサービスがあります。交換周期、費用、配送方法を契約前に確認してください。

給水タンクは毎日洗う必要がありますか?

必要な清掃頻度は機種によって異なります。給水タンク、ふた、注水口、出水口、水受け皿などを、取扱説明書に従って手入れしてください。自動クリーン機能があっても日常清掃が不要とは限りません。

赤ちゃんのミルク作りに使えますか?

温水温度、浄水性能、手入れ状態を確認したうえで、粉ミルクメーカーの表示に従ってください。厚生労働省は粉ミルクを70℃以上のお湯で調乳するよう案内しています。

停電や断水のときも使えますか?

断水時は新しい水道水を補充できません。タンク内の水を出せるか、停電時に出水できるかは機種によって異なります。災害用の飲料水は別に備蓄してください。

宅配型とどちらがおすすめですか?

ボトル交換・受け取り・保管を避け、給水と清掃を続けられるなら水道水補充型が候補です。天然水、RO水、未開封ボトルの備蓄性を重視するなら宅配型が向いています。

まとめ|ボトル交換をなくせる一方で給水と清掃は必要

水道水補充型ウォーターサーバーは、給水タンクへ水道水を注ぎ、フィルターでろ過して使う方式です。

水道水補充型のポイント
  • ボトル交換・受け取り・保管が不要
  • 水道工事なしで導入しやすい
  • 定額制なら飲用や料理に使いやすい
  • 給水とタンク清掃は自分で行う
  • フィルターの交換条件と使用上限を確認する
  • 天然水や宅配RO水は選べない
  • 災害用の飲料水は別に備える
  • 契約期間と解約金も確認する

「ボトル交換をなくしたいが、水道工事も避けたい」という家庭には有力な選択肢です。ただし、給水回数と清掃の負担が生活に合わなければ、便利さを感じにくくなります。

家族の使用量、設置場所、希望する水、毎月の総額を整理し、宅配型や水道直結型とも比較して選びましょう。

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