ウォーターサーバーには、水ボトルを届けてもらう宅配型だけでなく、水道水を本体に注いで使う「水道水補充型」もあります。
水道水補充型ウォーターサーバーは、本体タンクに水道水を入れ、内部のフィルターでろ過して使うタイプです。宅配水のようなボトル交換がなく、水道直結型のような設置工事も基本的に必要ありません。
そのため、「重たいボトル交換は避けたい」「水をたくさん使いたい」「工事なしで浄水型を使いたい」という家庭では、候補に入りやすいウォーターサーバーです。
一方で、自分で水を補充する手間、タンクの清掃、フィルター交換、断水時に使いにくいことなど、契約前に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、水道水補充型ウォーターサーバーのメリット・デメリットを、宅配型や水道直結型との違いも含めてわかりやすく解説します。
30秒でわかる水道水補充型ウォーターサーバー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | 本体タンクに水道水を入れ、フィルターでろ過して使う |
| 主なメリット | ボトル交換不要、工事不要、月額定額に近い、料理にも使いやすい |
| 主なデメリット | 自分で給水する、タンク清掃が必要、断水時は使いにくい |
| 向いている人 | ボトル交換を避けたい人、工事なしで浄水型を使いたい人 |
| 向いていない人 | 給水作業が面倒な人、天然水やRO水にこだわりたい人 |
| 比較候補 | 宅配型、水道直結型、浄水器、浄水ポット |
結論からいうと、水道水補充型ウォーターサーバーは「ボトル交換なし」「工事なし」「水をたくさん使いやすい」という点が魅力です。
ただし、完全に手間がなくなるわけではありません。タンクへの給水と日常的な清掃を続けられるかが、満足度を左右します。
水道水補充型ウォーターサーバーとは?
水道水補充型ウォーターサーバーは、家庭の水道水を本体の給水タンクに注ぎ、内部のフィルターでろ過して使うウォーターサーバーです。
宅配型のように水ボトルを注文する必要がなく、水道直結型のように水道管へ接続する工事も基本的に不要です。
冷水と温水を使える機種が多く、飲み水、白湯、お茶、コーヒー、料理、子どもの水筒など、日常のさまざまな場面で使いやすいのが特徴です。
ただし、使う水は水道水です。天然水の採水地ごとの味わいを楽しむタイプではありません。
宅配型・水道直結型との違い
水道水補充型を理解するには、宅配型や水道直結型との違いを押さえるとわかりやすいです。
| 種類 | 水の供給方法 | ボトル交換 | 工事 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 宅配型 | 水ボトルを配送 | 必要 | 不要な場合が多い | 天然水・RO水を飲みたい人、備蓄水もほしい人 |
| 水道水補充型 | タンクに水道水を注ぐ | 不要 | 基本不要 | 工事なしで浄水型を使いたい人 |
| 水道直結型 | 水道に接続して自動給水 | 不要 | 必要な場合がある | 給水作業もなくしたい人、水を多く使う家庭 |
水道水補充型は、宅配型と水道直結型の中間のような位置づけです。
ボトル交換はありませんが、手動で給水します。工事は基本不要ですが、水道直結型のように自動で水が補充されるわけではありません。
水道水補充型ウォーターサーバーのメリット
水道水補充型のメリットは、ボトル交換や配送管理から解放されやすいことです。
ボトル交換がいらない
宅配型ウォーターサーバーでは、12L前後のボトルを交換することがあります。
水道水補充型なら、水ボトルを使わないため、重たいボトルを持ち上げる必要がありません。
妊娠中の方、腰痛がある方、高齢者、一人暮らしの方など、ボトル交換に不安がある場合は大きなメリットになります。
予備ボトルや空ボトルの置き場所がいらない
宅配型では、未使用ボトルや空ボトルを保管するスペースが必要です。
部屋が狭い場合、ボトルの置き場所が意外と負担になることがあります。
水道水補充型なら、予備ボトルも空ボトルもありません。サーバー本体の置き場所だけ考えればよいため、キッチンやリビングをすっきり使いやすくなります。
水の受け取りが不要
宅配型では、水の配送日や受け取り方法を管理する必要があります。
不在時に受け取れない、配送日までに水が足りなくなる、水が余って配送を休止するなど、意外と管理することがあります。
水道水補充型なら、水の配送そのものがありません。水道水を使うため、宅配の受け取りや配送スキップの手続きが不要です。
工事なしで始めやすい
水道直結型は、水道管とサーバーを接続するため、設置工事が必要になることがあります。
水道水補充型は、タンクに水道水を注いで使うため、基本的に水道工事は不要です。
賃貸住宅、キッチンから離れた場所、リビング、寝室などでも、コンセントと設置スペースがあれば検討しやすいタイプです。
月額定額に近く、料理にも使いやすい
水道水補充型は、水ボトルを注文するタイプではないため、宅配水のように使った本数に応じて水代が増える仕組みではありません。
月額レンタル料やフィルター代を支払う形が多く、水をたくさん使う家庭でも費用の見通しを立てやすいです。
飲み水だけでなく、炊飯、味噌汁、スープ、麦茶、水筒、離乳食などにも使いやすい点がメリットです。
ただし、水道代と電気代は別にかかります。また、月額料金やフィルター交換条件はサービスによって異なるため、公式情報で確認してください。
ペットボトルごみを減らしやすい
市販のペットボトル水をよく買っている家庭では、空きボトルの処理が負担になります。
水道水補充型を使うと、ペットボトル水の購入量を減らしやすくなります。水を飲むたびにペットボトルを開ける必要もなく、資源ごみの量も抑えやすいです。
ただし、フィルターやカートリッジの交換は必要です。ごみが完全になくなるわけではありません。
水道水補充型ウォーターサーバーのデメリット
便利な水道水補充型ですが、使い方によっては面倒に感じることもあります。
自分で給水する必要がある
水道水補充型の一番の注意点は、自分でタンクに水を入れる必要があることです。
水をたくさん使う家庭では、1日に何度も給水する可能性があります。宅配型のボトル交換ほど重くはありませんが、毎日の作業として続くと面倒に感じる人もいます。
給水作業をなくしたい場合は、水道直結型も比較しましょう。
タンクの清掃が必要
水道水補充型は、給水タンクを清潔に保つことが大切です。
タンクに水を入れるたびに手が触れたり、ふたを開けたりするため、汚れが入り込まないよう注意しなければなりません。
注ぎ口、受け皿、給水タンクなどは、メーカーの案内に従って定期的に掃除しましょう。
自動クリーン機能がある機種でも、日常的な手入れが完全に不要になるわけではありません。
天然水やRO水を選べない場合が多い
水道水補充型は、水道水をフィルターでろ過して使うタイプです。
天然水の採水地ごとの味わいを楽しみたい人や、RO水を選びたい人には向かない場合があります。
ただし、ろ過性能やフィルターの種類はサービスによって違います。除去できる物質やフィルター交換頻度を確認して、自分の目的に合うか判断しましょう。
断水時の備蓄水にはなりにくい
宅配型ウォーターサーバーは、未開封ボトルを保管しておけば備蓄水として使いやすいです。
一方、水道水補充型は水道水を使うため、断水時には新たに給水できません。タンクに残っている水は使える場合がありますが、長期的な備蓄水として考えるのは難しいです。
防災目的でウォーターサーバーを検討している場合は、別に飲料水を備蓄しておきましょう。
フィルター交換条件の確認が必要
水道水補充型は、フィルターで水道水をろ過します。
そのため、フィルター交換の頻度、交換費用、交換方法を確認しておく必要があります。
サービスによっては、定期配送されるフィルターを自分で交換する場合もあれば、メンテナンスに含まれる場合もあります。
契約前には、次の点を確認しましょう。
- フィルター交換は何か月ごとか
- 交換費用は月額に含まれるか
- 自分で交換するのか、業者対応なのか
- フィルターの除去対象物質は何か
- 交換し忘れた場合の影響はあるか
電気代がかかる
水道水補充型でも、冷水・温水を使うために電気代がかかります。
「水代がかからないから安い」と考えがちですが、月額レンタル料、水道代、電気代を含めた総額で見ることが大切です。
エコモードの有無や、温水をどれくらい使うかによっても電気代は変わります。
水道水補充型が向いている人
水道水補充型ウォーターサーバーは、次のような人に向いています。
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| ボトル交換をしたくない | 重たいボトルを持ち上げる必要がない |
| 工事なしで使いたい | 水道直結工事が基本不要 |
| 水をたくさん使いたい | 宅配水のように本数で料金が増えにくい |
| 料理にも水を使いたい | 炊飯やスープにも気兼ねなく使いやすい |
| ペットボトルごみを減らしたい | 市販水の購入量を減らしやすい |
| 賃貸で使いたい | 水道工事なしで設置しやすい |
特に、宅配型のボトル交換が負担だけれど、水道直結型の工事にも抵抗がある人には、ちょうどよい選択肢になります。
水道水補充型をおすすめしにくい人
一方で、次のような人には水道水補充型が合わない可能性があります。
| おすすめしにくい人 | 理由 |
|---|---|
| 給水作業が面倒な人 | タンクに水を入れる手間がある |
| 天然水を飲みたい人 | 採水地の天然水ではない |
| RO水にこだわりたい人 | 機種によってはRO水を選べない |
| 備蓄水も兼ねたい人 | 断水時には使いにくい |
| 掃除を増やしたくない人 | タンクや注ぎ口の手入れが必要 |
| 使用量が非常に多い家庭 | 給水回数が増えて負担になることがある |
給水の手間を減らしたいなら、水道直結型。天然水や備蓄水を重視するなら、宅配型も比較しましょう。
宅配型・水道直結型と比較した選び方
水道水補充型だけで決めず、ほかのタイプと比較すると失敗しにくくなります。
天然水やRO水を飲みたいなら宅配型
採水地の天然水やRO水を飲みたい場合は、宅配型が候補になります。
宅配型はボトル交換や保管が必要ですが、未開封ボトルを備蓄水として保管しやすい点もメリットです。
給水作業もなくしたいなら水道直結型
水道水補充型の給水作業が面倒に感じそうなら、水道直結型も比較しましょう。
水道直結型は自動で給水されるため、ボトル交換も手動給水もありません。
ただし、設置場所や工事、賃貸での確認が必要です。
手軽さ重視なら浄水ポットや浄水器も候補
冷水・温水機能が不要なら、浄水ポットや蛇口直結型浄水器で十分な場合もあります。
月額固定費を増やしたくない人や、水の使用量が少ない人は、ウォーターサーバー以外の選択肢も検討しましょう。
契約前のチェックリスト
水道水補充型ウォーターサーバーを契約する前に、次の項目を確認してください。
- 給水タンクに水を入れる作業が負担にならないか
- タンクや注ぎ口を定期的に掃除できるか
- フィルター交換の頻度と費用を確認したか
- 月額料金にフィルター代やメンテナンス費が含まれるか
- 電気代を含めた総額で納得できるか
- 本体を置くスペースとコンセントがあるか
- 子どもが温水ボタンに触れにくい場所に置けるか
- 断水時の備蓄水を別に用意できるか
- 最低利用期間と解約金を確認したか
- 引っ越し時の対応を確認したか
このチェックで不安が多い場合は、宅配型、水道直結型、浄水器も比較してから決めるのがおすすめです。
よくある質問
水道水補充型ウォーターサーバーは本当に安いですか?
宅配水のように水ボトルを注文しないため、水をたくさん使う家庭では費用を抑えやすい場合があります。
ただし、月額レンタル料、電気代、水道代、フィルター代、解約金まで含めて比較することが大切です。
水道水補充型は工事が必要ですか?
基本的には水道工事なしで使えるタイプが多いです。
ただし、設置条件や必要な作業はサービスによって異なります。契約前に公式サイトや申込画面で確認しましょう。
水道水補充型で天然水は飲めますか?
水道水補充型は、水道水をろ過して使うタイプです。
採水地の天然水を飲みたい場合は、天然水の宅配型ウォーターサーバーを比較しましょう。
水道水補充型は赤ちゃんのミルク作りに使えますか?
使える場合もありますが、温水温度、水の硬度、フィルター性能、粉ミルクメーカーの作り方を確認してください。
粉ミルクは一般的に70℃以上のお湯で調乳するよう案内されています。サーバーの温水が条件を満たすか、取扱説明書で確認しましょう。
断水時にも使えますか?
断水時には新しく水道水を補充できません。
タンクに残っている水は使える場合がありますが、備蓄水としては宅配型の未開封ボトルや市販の飲料水を別に用意しておくと安心です。
給水は面倒ですか?
水の使用量が多い家庭では、給水回数が増えて面倒に感じることがあります。
給水作業をなくしたい場合は、水道直結型を比較しましょう。
まとめ|水道水補充型は工事なしで浄水型を使いたい人に向いている
水道水補充型ウォーターサーバーは、本体タンクに水道水を入れて、フィルターでろ過して使うタイプです。
ボトル交換が不要で、予備ボトルや空ボトルの置き場所も必要ありません。水道直結型のような工事も基本的に不要なため、賃貸住宅や一人暮らしでも検討しやすいウォーターサーバーです。
一方で、自分で給水する手間、タンク清掃、フィルター交換、断水時の備蓄性には注意が必要です。
水道水補充型が合うかどうかは、「給水作業を続けられるか」「水をどれくらい使うか」「天然水やRO水にこだわるか」で判断しましょう。
ボトル交換をなくしたいけれど、水道直結工事まではしたくない家庭には、バランスのよい選択肢になります。
