ウォーターサーバーを選ぼうとすると、「宅配水」「天然水」「RO水」「浄水型」「水道直結型」「水道水補充型」など、似たような言葉がたくさん出てきます。
どれも水を使うサービスですが、仕組みや料金、使い勝手はかなり違います。
たとえば、天然水を自宅まで届けてもらうタイプもあれば、水道水をフィルターでろ過して使うタイプもあります。ボトル交換が必要なものもあれば、ボトルを使わないものもあります。
この違いを知らずに契約すると、「思ったより水代が高い」「ボトル交換が重い」「工事が必要だと知らなかった」「災害用の備蓄水にならなかった」と後悔することがあります。
この記事では、ウォーターサーバーの主な種類を、初めての方にもわかりやすく整理します。
30秒でわかるウォーターサーバーの種類
| 種類 | 仕組み | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 宅配型ウォーターサーバー | 水ボトルを自宅に届けてもらう | 天然水・RO水を飲みたい人、備蓄水もほしい人 | ボトル交換と保管が必要 |
| 水道水補充型ウォーターサーバー | タンクに水道水を注ぎ、ろ過して使う | 工事なしで浄水型を使いたい人 | 給水とタンク清掃が必要 |
| 水道直結型ウォーターサーバー | 水道に接続し、自動給水でろ過する | 水をたくさん使う家庭・オフィス | 設置条件や工事の確認が必要 |
| 卓上型サーバー | 台やカウンターに置く小型タイプ | 置き場所を抑えたい人 | 設置面の安定性が必要 |
| 床置き型サーバー | 床に設置する一般的なタイプ | 家族でしっかり使いたい家庭 | 本体スペースが必要 |
結論からいうと、ウォーターサーバーは「水をどう手に入れるか」で大きく3つに分けられます。
- 水を届けてもらう:宅配型
- 水道水を自分で入れる:水道水補充型
- 水道につないで使う:水道直結型
まずはこの3種類の違いを押さえると、選びやすくなります。
ウォーターサーバーは大きく3種類
ウォーターサーバーは、使う水の供給方法によって大きく3つに分けられます。
宅配型ウォーターサーバー
宅配型ウォーターサーバーは、水が入ったボトルを自宅まで届けてもらい、サーバーにセットして使うタイプです。
昔からよく知られているタイプで、「ウォーターサーバー」と聞いて多くの人がイメージしやすいのがこの形です。
天然水やRO水を選べるサービスが多く、未開封ボトルを保管しておけば災害時の備蓄水としても使いやすいのが特徴です。
一方で、ボトルの受け取り、交換、保管が必要です。12L前後のボトルを使うサービスでは、交換時に重さを感じることがあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 天然水やRO水を選びやすい | ボトル交換が必要 |
| 未開封ボトルを備蓄しやすい | ボトル保管スペースが必要 |
| 水を自宅まで届けてもらえる | 配送周期の管理が必要 |
| 停電・断水時にもボトルを活用しやすい | 水を使うほど料金が増えやすい |
宅配型は、天然水の味を楽しみたい家庭や、備蓄水も兼ねたい家庭に向いています。
水道水補充型ウォーターサーバー
水道水補充型ウォーターサーバーは、本体のタンクに水道水を注ぎ、フィルターでろ過して使うタイプです。
水ボトルの配送がなく、設置工事も基本的に不要です。コンセントと設置場所があれば使い始めやすいため、賃貸住宅や一人暮らしでも検討しやすいタイプです。
月額定額制のサービスが多く、飲み水だけでなく料理や水筒にも使いやすい点がメリットです。
ただし、タンクに水を入れる作業は自分で行います。タンクの洗浄やフィルター交換など、日常的な管理も必要です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ボトル交換が不要 | 自分で給水する必要がある |
| 工事なしで始めやすい | タンク清掃が必要 |
| 水をたくさん使っても水代が増えにくい | 断水時の備蓄水にはなりにくい |
| 料理にも使いやすい | フィルター交換条件の確認が必要 |
水道水補充型は、ボトル交換を避けたい人や、工事なしで浄水型を使いたい人に向いています。
水道直結型ウォーターサーバー
水道直結型ウォーターサーバーは、水道管とサーバーを接続し、水道水を自動で取り込んでろ過するタイプです。
水道水補充型と違い、自分でタンクに水を入れる必要がありません。ボトル交換も給水作業もないため、水をたくさん使う家庭やオフィスで使いやすいタイプです。
一方で、水道につなぐための設置条件があります。キッチンや水道の近くに置けるか、工事が必要か、賃貸で設置できるかを事前に確認しなければなりません。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ボトル交換が不要 | 設置条件がある |
| 自動給水で手間が少ない | 工事が必要な場合がある |
| 水をたくさん使いやすい | 賃貸では確認が必要 |
| オフィスや大家族にも向く | 断水時は使えない可能性がある |
水道直結型は、給水作業をなくしたい人や、料理にも水を多く使いたい家庭に向いています。
水の種類で見る違い
ウォーターサーバーは、供給方法だけでなく「水の種類」でも分けられます。
ここを混同すると選びにくくなるので、整理しておきましょう。
天然水
天然水は、採水地の地下水などを原水として、ろ過・沈殿・加熱殺菌など必要な処理を行った水です。
採水地ごとの味わいやミネラル感を楽しみたい人に向いています。
宅配型ウォーターサーバーで採用されることが多く、U-Premiumやウォーターワンのように天然水を届けるサービスが候補になります。
ただし、天然水は水を使う量に応じて料金が増えやすく、ボトル交換や保管も必要です。
RO水
RO水は、RO膜という細かいフィルターで不純物を取り除いた水です。
クリクラやアクアクララのように、RO水にミネラルを加えて飲みやすくしているサービスもあります。
クセが少なく、赤ちゃんのミルク作りや料理に使いやすい水を選びたい家庭でも候補になります。
ただし、サービスによってサポート料やボトル方式が異なるため、水代だけでなく月額総額で確認しましょう。
浄水
浄水は、水道水をフィルターでろ過して使うタイプです。
水道水補充型や水道直結型で使われることが多く、ボトル配送がないため、宅配水よりも水の管理が楽になりやすいです。
水をたくさん使っても宅配水のようにボトル代が増えにくいため、料理や水筒にも気兼ねなく使いやすいのがメリットです。
一方で、浄水型は断水時に使えない場合があります。災害用の備蓄水は別に用意しておくと安心です。
ボトルの種類で見る違い
宅配型ウォーターサーバーを選ぶ場合は、ボトルの種類も重要です。
リターナブルボトル
リターナブルボトルは、使い終わったボトルを業者が回収し、洗浄して再利用する方式です。
空ボトルをごみとして捨てなくてよい点がメリットです。
一方で、回収日まで空ボトルを保管する必要があります。部屋が狭い場合や、ボトル置き場を確保しにくい家庭では負担になることがあります。
ワンウェイボトル
ワンウェイボトルは、使い終わったボトルを家庭で処分する方式です。
ボトルがつぶしやすい素材のサービスもあり、空ボトルを返却する手間がありません。
一方で、ごみとして処分する必要があります。ペットボトルごみを減らしたい人は、処分方法や素材を確認しましょう。
軽量ボトル
軽量ボトルは、7L前後など容量を抑えたボトルです。
12Lボトルより交換しやすく、力に自信がない人や高齢者がいる家庭でも扱いやすい場合があります。
ただし、容量が少ない分、交換頻度が増えることがあります。水の消費量が多い家庭では、注文数が増える可能性もあります。
足元交換型
足元交換型は、ボトルをサーバー下部にセットするタイプです。
重たいボトルを上まで持ち上げる必要がないため、ボトル交換の負担を減らせます。
ただし、機種によって本体サイズや料金が変わります。ボトル交換を重視する場合は、足元交換型も候補に入れましょう。
設置タイプで見る違い
ウォーターサーバーは、置き方でも使い勝手が変わります。
床置き型
床置き型は、床にそのまま設置する一般的なタイプです。
タンク容量が大きめで、家族で使いやすいモデルが多いです。リビングやキッチン横に置く家庭もあります。
一方で、本体の高さと設置スペースが必要です。小さな子どもがいる家庭では、温水ボタンに手が届かないか、チャイルドロックがあるか確認してください。
卓上型
卓上型は、キッチンカウンターや棚の上に置ける小型タイプです。
床のスペースを取りにくく、一人暮らしや省スペースで使いたい家庭に向いています。
ただし、設置する台の安定性が重要です。水を入れた状態では重くなるため、ぐらつく場所や高すぎる場所には置かないようにしましょう。
目的別おすすめタイプ
ウォーターサーバーは、目的によって選びやすいタイプが変わります。
| 目的 | 選びやすいタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| 天然水を飲みたい | 宅配型・天然水 | 採水地の水を自宅まで届けてもらえる |
| 赤ちゃんのミルク作り | 宅配型のRO水・軟水、温水対応サーバー | 水の硬度や温水温度を確認しやすい |
| 水をたくさん使いたい | 水道水補充型・水道直結型 | 水代が本数で増えにくい |
| ボトル交換をなくしたい | 水道水補充型・水道直結型 | 重たいボトル交換が不要 |
| 備蓄水も兼ねたい | 宅配型 | 未開封ボトルを保管しやすい |
| 一人暮らし | 卓上型・軽量ボトル・浄水型 | 置き場所や水の余りを抑えやすい |
| オフィスで使いたい | 水道直結型・宅配型大容量 | 使用量が多くても対応しやすい |
迷ったときは、最初に「天然水を飲みたいのか」「ボトル交換を避けたいのか」「水をたくさん使いたいのか」を決めると選びやすくなります。
種類別の失敗しやすいポイント
それぞれのタイプには、契約前に確認すべきポイントがあります。
宅配型で失敗しやすいこと
- ボトル交換が想像より重い
- 水を使い切れずボトルが余る
- 空ボトルや予備ボトルの置き場所に困る
- 配送スキップや休止手数料を確認していなかった
- 解約金がかかることを知らなかった
宅配型は、便利さと引き換えにボトル管理が必要です。契約前に、毎月どれくらい水を使うかを考えておきましょう。
水道水補充型で失敗しやすいこと
- 給水作業が面倒になる
- タンク清掃を忘れがちになる
- フィルター交換条件を確認していなかった
- 思ったより本体が大きかった
- 災害時の備蓄水になると思っていた
水道水補充型は工事不要で始めやすい反面、給水と手入れは自分で行います。
水道直結型で失敗しやすいこと
- 設置できる場所が限られていた
- 工事日程の調整が必要だった
- 賃貸で設置確認が必要だった
- 引っ越し時の移設費用を確認していなかった
- 断水時に使えない可能性を考えていなかった
水道直結型は手間が少ない一方で、設置条件の確認が重要です。
契約前のチェックリスト
ウォーターサーバーの種類を選ぶ前に、次の項目を確認しましょう。
- 天然水、RO水、浄水のどれを使いたいか
- ボトル交換ができるか
- 予備ボトルや空ボトルの置き場所があるか
- 水道水補充型の給水作業が負担にならないか
- 水道直結型を設置できる場所があるか
- 賃貸の場合、設置や工事に問題がないか
- 月額料金、電気代、送料、サポート料を確認したか
- 最低利用期間と解約金を確認したか
- 子どもや高齢者が安全に使えるか
- 災害時の備蓄水をどう用意するか
このチェックで不安が多い場合は、すぐに契約せず、別タイプも比較しましょう。
よくある質問
初めてならどの種類のウォーターサーバーが選びやすいですか?
目的によって変わります。
天然水やRO水を飲みたいなら宅配型、ボトル交換をなくしたいなら水道水補充型、給水作業もなくしたいなら水道直結型が候補になります。
宅配型と浄水型はどちらが安いですか?
水の使用量によって変わります。
飲み水だけに少量使うなら宅配型でも管理しやすいですが、料理や水筒にもたくさん使うなら、定額制に近い浄水型のほうが使いやすい場合があります。
天然水とRO水はどちらがよいですか?
味や採水地にこだわりたいなら天然水、クセの少ない水を選びたいならRO水が候補になります。
赤ちゃんのミルク作りに使う場合は、硬度や温水温度、粉ミルクメーカーの作り方を確認しましょう。
水道水補充型と水道直結型の違いは何ですか?
水道水補充型は、タンクに自分で水道水を入れて使います。
水道直結型は、水道に接続して自動で給水します。給水作業を減らしたいなら水道直結型が便利ですが、設置条件や工事の確認が必要です。
災害時に強いのはどのタイプですか?
未開封ボトルを保管できる宅配型は、備蓄水として活用しやすいです。
水道水補充型や水道直結型は、断水時に使えない場合があります。防災目的なら、サーバーとは別に飲料水を備蓄しておきましょう。
まとめ|種類を知ると自分に合うウォーターサーバーが選びやすい
ウォーターサーバーは、大きく分けると宅配型、水道水補充型、水道直結型の3種類があります。
宅配型は、天然水やRO水を選びやすく、未開封ボトルを備蓄しやすいのがメリットです。一方で、ボトル交換や保管が必要です。
水道水補充型は、工事なしで始めやすく、ボトル交換が不要です。一方で、自分で給水し、タンクを清潔に保つ必要があります。
水道直結型は、ボトル交換も手動給水も不要で、水をたくさん使う家庭に向いています。一方で、設置場所や工事、賃貸での条件確認が必要です。
どれが一番良いかではなく、自分の家庭で無理なく使い続けられるかが大切です。
まずは、水の味、ボトル交換、使用量、置き場所、契約条件の5つを確認し、暮らしに合うタイプを選びましょう。
